弁護士紹介

出口 聡一郎(いでぐち・そういちろう)

刑事事件、交通事故事件を中心に、一般民事全般、少年事件等の業務を取り扱う。 特に刑事事件において実績があり、これまで無罪判決を6件獲得している(うち5件が無罪確定)(2022.4現在)。

刑事事件における弁護人の役割は重要である。とりわけ無罪を争う事件の弁護活動は、最終的な結論に重大な影響を及ぼす可能性がある。刑事事件の弁護人には依頼人を救いたいという熱意と日々の努力によって培われた技術が不可欠といえる。

そのため、尊敬する高野隆弁護士が指導する東京法廷技術アカデミー(http://www.trialadvocacy.jp)で研修を受講するなど日々研鑽を続けている。

佐賀県では唯一「弁護士が選ぶ刑事弁護人」(https://www.keijibengoleaders.net)に選ばれている。

経歴

1995年5月 Athens Drive High School(米国)卒業
2000年3月 九州大学法学部卒業
2007年9月 弁護士登録(佐賀県弁護士会)、わかくす法律事務所入所
2011年1月 すず風法律事務所開設
2013年4月~2019年3月 佐賀県弁護士会刑事弁護委員会 副委員長
2017年4月~2019年3月 九州弁護士会連合会刑事弁護連絡協議会 委員長
2019年4月~2022年3月 佐賀県弁護士会刑事弁護委員会 委員長

所属団体・役職等(2022年4月現在)

佐賀大学経済学部非常勤講師(担当科目 刑事訴訟法)

季刊刑事弁護編集委員

佐賀県弁護士会 副会長

九州弁護士会連合会刑事弁護連絡協議会 担当理事

日本弁護士連合会刑事弁護センター 委員
その他

取扱分野

刑事事件、交通事故、少年事件、相続、債務整理(破産・個人再生・任意整理等)、その他一般民事
※外国人の方の相談について、英語での対応も可能。

刑事事件の相談について

著作、論文等

「初めての国選が正当防衛で無罪」季刊刑事弁護58号(2009年)

「知的障害のある被告人につき行動制御能力を欠くとして無罪判決」季刊刑事弁護77号(2014年)

『訴訟能力を争う刑事弁護』(共同執筆、現代人文社)(2016年)

「2つの否認事件」(美奈川成章先生・上田國廣先生古希祝賀記念論文集『刑事弁護の原理と実践』(現代人文社)(2016年)

「整形外科医が後遺障害診断書を作成したことが詐欺の幇助に問われた事案」季刊刑事弁護103号(2020年)

「控訴審で訴訟能力と責任能力がいずれも否定された事案」季刊刑事弁護104号(2020年)

メッセージ

刑事事件に関して、「どうして弁護士は悪い人を弁護するのですか?」という質問を受けることがあります。
これは、日本の刑事裁判の有罪率が99%といわれ、マスコミですら、刑事裁判の被告人に対し有罪を前提とした報道をすることが少なくないという現実が影響しているかもしれません。
残念ながら、我が国においても、これまで多くの冤罪事件が発生しています。実際に、証拠の乏しい事件で、捜査官が、ある人を犯人と決めつけ、無理な自白が採られた結果、無実の人が処罰された事件も存在します。人間である以上、誤りを犯すものなのです。
だからこそ、刑事裁判においては裁判が確定するまで、被告人は、無罪と推定されます。私たち弁護士には、間違っても、無実の人が処罰されるようなことがないように、市民を国家権力から守るという重要な役割が与えられているのです。
裁判員裁判が始まり、現在は、市民の方も刑事裁判に参加します。市民が裁判に参加し、厳しい目で捜査機関の作成した証拠を監視することができれば、きっと冤罪は少なくなるでしょう。犯罪者と決めつけるのではなく、無罪推定の原則を徹底し、「間違っても無罪の人が処罰されることがあってはならない」という意識を社会で共有することが、冤罪防止の一番の近道ではないでしょうか。
そうした世の中になれば、「なぜ被告人を弁護するのか?」といった質問もなくなるかもしれません。

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